
算数で伸び悩む子には,次の3つの弱点があります。「計算力がない」「パターン問題の基本的解法が身についていない」「精神的に幼くて問題文が理解できない」・・・
それでも頑張っているうちに成績が伸びて,見事志望校に合格する子はたくさんいます。今回のテーマは成績が伸びる子たちの特徴についてです。最初からよくできて,順調に成績が伸びているような子たちのことはこの際無視しましょう(笑)
「授業中の姿勢が良い」「授業中によく目が合う」「直感力がある」「素直な性格」「自主性がある」「自己主張が強い」「前向きな態度」「めげない」「よく質問をする」「親子仲が良い」「ていねい」などの特徴をいくつか持っている子たちは成績が伸びていきます。
桜蔭中に合格したSさんは,6年生の夏頃まで成績はイマイチでした。志望校が桜蔭中だと知っていたので,私はかなり心配していました。Sさんの特徴は,「授業中の姿勢が良い」「授業中によく目が合う」「素直な性格」「よく質問をする」「親子仲が良い」「ていねいさがある」などでしたが,桜蔭レベルの難しい問題がなかなか解けなくて困っていました。ところが秋になって急に成績が上向きになり,「これはひょっとするかも」と私は思うようになったのですが,結果,見事合格しました。合格後のSさんの報告がちょっと変わっていました。「私は,秋になって○○○(私のあだ名)の説明が急に分かるようになったの」・・・それまでの私の説明はろくに分かっていなかった,らしいです。ちょっと悲しい話ですが。
子どもはいつどのように伸びるのか分かりません。でもSさんで印象的だったのは,授業中に説明をするとき,いつもよく目が合ったことです。背筋を伸ばし,きれいな姿勢で私の説明を聞いていてくれたのです。質問もよくしてくれました。指示も素直に聞いてくれました。
学習時の姿勢ですが,姿勢の悪い子(背中を曲げて座っている・寝そべるような格好・ほおづえをつく・机と椅子の間が離れている)に成績の良い子はいません。背骨の横を通り延髄(えんずい)から脳につながっている2本の神経は,人の神経の中で一番太い神経だと聞いたことがあります。これは私の素人考えですが,悪い姿勢で脳に直結している神経を曲げていたら頭が働く訳がない・・・と思います。
姿勢の悪い子には,字を書くときに(右利きだとして)左手をだらりと下げたまま,右手でノートやプリントを押さえながら鉛筆を使っているケースも目立ちます。気持ちが入っていないからで、当然書かかれた内容は頭に入っていません。スポーツなどの例を持ち出すと説明しやすいです。どのスポーツでも個性はあるでしょうが「型」「姿勢」がきちんとできていないと,良いプレーはできないはずです。
次回も,成績が伸びる子の特徴について書きたいと思います。

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