学校の選び方 2

昔は山登りが好きでした。いまはもう無理(>_<)

    志望校を決める時期は早いほうが有利です早めに対策が立てられるとか,子どもの受験意識が高くなるなどの効果が期待できます。6年生の夏頃までは塾の方針に任せておいて,秋の模擬試験などの成績で受験校を考えるというスタンスでは,子どもの学力は期待したほどには伸びません。目標を立ててやらないと勉強に身が入りません。6年生の秋になって「じつは○○中学を受験したい」とお母さんに言われて困ったことが何度かあります。もっと早く教えてくれればそれなりの対応ができたかも知れないと思うからです。志望校を知らないままでは,よい指導はできません。具体的な指示を出したり励ましたりできないからです。

では,志望校を決める時期はいつごろがよいのでしょうか。私は5年生の夏前後と思っています。5年生の夏休みは受験での学力を鍛える上で大変重要な時期で,特に上位校を狙う場合はこの時期にしっかりやっていないと合格は困難になります。この時期に志望校を決めて受験意識を高めておけば,学習効果も期待できます。また,受験まで1年以上あるので,テストでの成績や日頃の学習の流れから合格可能性を判断しながら進めていくことができます。教える側が「この子は○○中を目指しているんだよな」という意識を持つことも重要なポイントなのです。

秋には各学校で文化祭や説明会が開かれています。子ども本人も一度は学校を見たほうがよいでしょう。校舎がきれいだとか,制服が格好いいとかいう程度の理由であれ,この学校に通いたいという動機付けになり,勉強のペースが上がります。6年生の秋になってから学校見学をしているようでは,ちょっと危険な受験になります。

 説明会で学校の雰囲気がはっきり分かることがあります。ハイレベル校として知られる巣鴨中の説明会に私のクラスの保護者の方が参加されたときの話です。校長先生が「教育はバケツの中でイモを洗うようなものです」と言うのを聞いて,自分の子には合わないと思い退席したそうです。いかにも巣鴨中だなと私は笑ってしまったのですが,説明会で校風が感じられることがあるという一例です。

ある大手塾に通っている子の家庭教師をしていたときの話ですが,お母さんが「校風から考えて,うちの子にはどこの学校が向いていますか?」と担任の先生にたずねたところ,「そのような質問には答えてはいけないという規定になっております」と返答されたそうです。その規定が本当かどうかはともかくとして,数多くある学校の情報・様子をすべて把握することは現役の先生方でも難しいことです。私もそうでしたが,卒業生の話だけが情報源だったので,内部のことはつかみきれないのが実情です。「大学受験の実績重視」なのか「人格形成のための活動重視」なのか,卒業生の実績からはっきり分かる学校もありますが,やはり入ってみないと分からない部分があるのは避けられません。

私の教え子で,桜蔭と青山学院に合格し,青山学院に進学した子がいます。本人の強い希望だったのですが,お母さんはかなり悩んでおられました。相談を受けた私も困ってしまいましたが,本人の強い希望に従うことになりました。中高と青山学院の生活を楽しんだそうですが,授業は退屈だったと笑っていました。大学は東大に進みました。何がしたかったのかわかりません(^o^)

御三家の雙葉中と白百合学園に合格して,白百合を選んだ子もいました。文化祭での在校生の対応に感動したらしいです。白百合での生活は楽しかったと言っていました。卒業後,都内の大学の医学部に進んでいます。

入学したあとの成長を期待するためにも,本人の意思は大切です。能力的にとても受かりそうにない受験を予定しているのはよくあることなのですが,それが本人の意思なのかそれとも単に親が決めているだけなのか,この違いは極めて大きな意味を持っています。これについては,次回取り上げたいと思います。