
平面図形は入試で頻出の分野です。どの学校でも出題されないことはまずないでしょう。苦手にしてはいけません。図形を雑に描いている子は図形問題に弱いです。図はていねいに描くように心がけることが必要です。ペンケースに定規を入れていないなどというようなことは・・・ダメです(^o^)
直角二等辺三角形と30°60°の直角三角形の組み合わせになっている三角定規のセットは必需品です。
30°60°の直角三角形は,正三角形を半分に切った形なので,辺の長さに特徴があります。

その性質を使って次のような問題がよく出題されます。「図の三角形ABCの面積を求めなさい。」

頂点Aから底辺BCに垂線を引き,交点をDとします。三角形ABDは三角定規の三角形と同じ形なので,ADの長さはAB6cmの半分で3cmになります。それが高さになるので,三角形ABCの面積は,6×3÷2=9cm2になります。

日頃から三角定規を使い慣れていれば,このような問題に対応することは難しいことではありません。三角定規を使い慣れていない子の中には,下の図のように定規を使えば平行線が引けることを知らない子がいます。

実際の入試では定規の使用は禁止されていることが多いので,それに慣れさせるために定規の使用を禁止している塾があるようですが,ゆがんだ図形を描いているようでは図形が得意にはなりません。定規の禁止は6年生の夏以後で十分間に合います。また,これも入試ではよくあることなのですが,当て勘で解かれないように,意図的に図形をゆがませていたり,長さ関係をおかしくしたりしているケースもあります。昔の桜蔭や城北中の問題では,まっすぐなはずの線が他の線との交点で微妙に曲げられていたことがあります。私も解くときにちょっと悩まされました。10cmの長さの線と5cmの長さの線が,どうみても同じ長さにしか見えないというようなケースもありました。そのような極端なケースにも対応できるよう,基礎力はしっかりと身につけておきたいものですが,最初のうちは定規を使い,きれいな図を描いて取り組むのが良いと思います。
図形に弱い子が問題を解いているときの様子を観察すると,多くの場合図形の中に意味のない線を何本も引いたり,図形を何度かなぞったりしているために,問題図がぐちゃぐちゃになってしまうケースが目立ちます。問題図をじっと見て,図の中にある何らかの手がかりを発見する作業をしなくてはならないのですが,とりあえず何かをしなくてはと思い,意味のないことをあれこれやっているうちに,肝心の問題図がぐちゃぐちゃになってしまうのです。図形感覚の悪さ,練習量の不足が原因なのですが,まずは定規の正しい使い方,角度や長さの関係など基本的知識を身につけることが大切です。
平面図形でやっかいなのは円です。きれいに円を描くことは大人でも難しいことです。問題図に描かれていればよいのですが,「9時と10時の間で,時計の長針と短針の間の角を文字盤の12と6を結ぶ線が2等分するのは9時何分ですか」などという文章題だと,自分で丸い時計の絵を描かなくてはなりません。受験学年になると,コンパスを使わずにあまりゆがんでいない円が描けるようにしたいものです。適度な大きさの円定規は普通の文具店では販売していませんが,画材専門店などで見つけることができます。

次回も図形です。角度についてです。
