筆算2

塾で5年生のクラスを担当していた頃、あまりにも計算ミスが多いので、毎回授業開始時に計算問題を5題やるようにしたことがあります。分数や小数の計算問題です。答え合わせは私が口頭で答えを言うだけでしたが、あるとき1人の子に「途中の式や筆算の模範解答がほしい。自分はいつも間違えるので間違えない人のまねがしたいから」言われました。他の子も大きくうなずいていたので、次から私の手書きの計算をコピーして渡すようにしました。

これはかなりの効果がありました。子どもたちはていねいに筆算するようになり、私も彼らの計算のやり方に前よりも気を配るようになり、細かく指示を出せるようになりました。こんなことをして間違えていたのか、というような発見が多くあったのです。