
計算ミスの多い子の中には、暗算に自信を持っている子もいます。暗算が得意なのになぜ間違えるのかというと、無理な暗算をしていることがあるのと、暗算が得意だと思っているので筆算をしたがらないか、しても雑にやるのでミスが出るのです。暗算で答えを出すことを格好いいと思っているようです。ミスしたら格好わるいのですが・・・。
計算ミスを軽く考えている子もいます。考え方は正しかったのに計算ミスで×になったとき、「計算ミスした」で済ませてしまうのです。「問題は解けていたから、できたのと同じだ」と思っているようです。入試では全く解法が分からなくて×になった子と同じ扱い(×)になるので、大変なことです。計算は間違えてはいけないものだという意識を強く持たせる必要があります。
入試では点数が足りずに補欠になることがよくあります。実際にあった話ですが、ある学校を受けた子が補欠になったのですが(補欠順位1番)、とうとう最後まで繰り上がりがなく、合格できませんでした。私はその学校の受験担当の先生に電話して、何点足りなかったのかと聞きました。たかが塾の教師相手に丁寧に対応してくれました。1点だったそうです。合否のライン前後には1点刻みで4~5人ずつ並んでいたそうで、補欠順位は同点の場合、面接の印象で決めているというお話でした。ていねいに1点でも多く取るように指導しなくてはいけないと改めて強く思いました。

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