答え合わせをしない子 1

切り絵 雲中供養菩薩立像

皆さんのお子さんは,宿題などの答え合わせを自分でやっていますか?私が家庭教師をしていた頃,出した宿題の答え合わせをしない子が何人かいました。問題を解いてはいるのですが,自分の出した答えが正しいのかどうかに関心が無いのです。正解したときの喜びを味わおうとはしないし,間違えたときにも自分からやり直しをしようとはしないのです。一言で言えば「自主性がない」ということなのですが,その原因には親の管理の厳しさもあるようです。答え合わせは親任せ,出された問題を解くことは単なる義務でしかないと感じるようになると「問題を解く=解答を書く」だけになり,できたかどうかの確認をしようとしなくなるのです。

そのような子によく見られるのが,テストのときの次のような様子です。一通り解き終わると,プリントをさっと裏返し,もう終わったという態度で何もしないか,プリントの上に突っ伏して休もうとする・・・。まだ時間があるのだから見直しをすればいいのに,計算問題の検算もすればいいのにと思うのですが,一通り答えが書けたらそれで「問題を解く」という作業はおしまいなのです。

自分のやったことを自分で評価するという習慣がないのは,親の面倒見が良すぎることが原因になっている場合があります。自分のことは自分でやるという自主性が大切です・・・と言うのは簡単なことですが,実際にはなかなか大変のようです。自分でやってくれないから面倒を見なくてはいけない,というのがお母さんたちの言い分です。ごもっともです。それぞれの家庭によって親子関係はいろいろと違いがありますから,何歳から自立させるのがよいかなど,決まりや法則などありません。他人の成功例を見聞きしても,結局は我が子の面倒は自分が見るのだという気持ちに動かされますから。

このようなケースである程度効果があるのは,塾の担当教師に話をしてもらうことです。親ほどには感情的にならず,自分で答え合わせをすることの大切さを説明してくれるはずです。

次回もこの話題を取り上げます。ご意見ご感想を書いていただけるよう、何とか設定できました(^o^) 

 プロフィール最近の投稿サイドバー。挿し絵はすべて自作したものです。