3つの弱点

 算数で伸び悩む子には次の3つの弱点があります。「計算力がない」「パターン問題の基本的解法が身についていない」「精神的に幼くて問題文が理解できない」・・・算数を苦手にする子のほとんどが,多かれ少なかれこのような弱点を持っています。どうすればいいのでしょうか。

 まず,計算力を伸ばすための方法はこれまでにいくつかポイントを書いてきました。「正しい筆算をする」「数字はきれいにはっきり,やや大きめに」「筆算は消さない」「暗算の訓練をする」「計算の工夫」「見直しチェックをする」「分数に慣れる」「単位の理解」「式を書く」などです。

 この程度はできるだろう,分かっているだろうと子どもまかせにしていると,悪い癖が身についてしまい面倒なことになります。毎日5題は計算練習をさせましょう。最初のうちだけでも,やったあとのチェックは親が見た方がいいのですが,ミスを厳しく指摘すると逆効果です。冷静に見直しをさせましょう。できれば時間制限があったほうがいいのですが,せかすのは良くないので,そこは柔軟な対応が必要かも。

 「パターン問題の基本的解法が身についていない」のは単なる練習不足です。勉強をつらい・面倒だと感じている子は,本当は分っていないのに分ったことにしてチェックや復習をしません。そのために,できていたはずの問題で同じミスを繰り返します。理解できるまでやる習慣が身についていないのです。できないことが嫌だというプライドがあれば良いのですが,ああこれは自分には無理だと心の奥で感じていると前に進めません。このような場合は,成功体験が効果的です。せかさず,怒らず,ヒントを与えながらていねいに指導し,答えが出たらたっぷりとほめてあげるのです。成功体験によって少しずつ自信が付いてきて意欲が出てきます。そこまで導くのは教える側の技量の問題になりますが。

 「精神的に幼くて問題文が理解できない」子はちょっと大変です。言葉の意味が分らず,相当ゆっくり説明しないと分ってもらえない子の場合は,かなりの時間が必要になります。一般的な知識や常識が欠落しているのです。子どもが乗っている自転車の速さを求める問題で,答えが時速50kmとなってもおかしいと思わないようなケースです。あまりものを考える習慣が無いのかもしれません。多くの場合,母親の面倒見が良すぎるのが原因であるように思えます。親が先回りして何でもやってくれるので,自分で考えて行動する習慣が身についていないのです。計算もいい加減で適当な数字を並べて意味の無い式をつくったりします。たとえば速さの問題で,時速と分速の違いが分らずごちゃまぜに計算するような事故が起こります。

 以前中学生に英語を教えていたことがありますが,Does  he  ~?の疑問文に,Yes, he is.と答える子がいました。中学3年生です。中学3年生になっても一般動詞とbe動詞の区別がついていないのです。いい加減という意味では,適当な数字を並べて意味の無い式をつくる小学生と同じです。精神的成長を待つしかありません。

 前回のクイズですが「ヘンダワネ」が正解です。昔読んだ本に書いてあったのですが,テレビでイラクだったかの特集で,青物市場で売っていたスイカのことを本当にそう呼んでいました。今回のクイズはこれです。

 大相撲で,ある取り組みのあと行司は勝ち力士の名前を忘れてしまいました。そこでその行司は勝ち力士に対して何と言ったのでしょうか。本当の話です。

ア.「勝ち力士~」  イ.「東方(ひがしがた)~」  ウ.「あんたの勝ち~」  エ.「お前さん~」

 8月になりました。このブログは昨年9月に1年契約で始めましたので、来月自動的に閉鎖されることになると思います