
中高一貫教育は私立中学の大きな特徴です。高校受験の心配が無いので安心していろいろな活動に励むことができることや,学校側としても一貫した方針で指導できるので成果を上げやすいメリットがあります。それに対抗するように公立の中高一貫校ができたのですが,誰でも入れるわけではありません。
普通に公立中学に進む場合は,住んでいる場所で学校が決まるわけですが,公立中高一貫校は私立中学に対抗して作られたので,選抜試験を通らないと入ることができません。そしてちょっと問題なのが,その入試問題の内容なのです。ここで紹介することはとても無理ですが,長々とした会話形式でテーマの紹介があり,表や図を使って小学校で扱うことが無いと思われる面倒な設問につながる形式が多いです。記述式の解答を求める大人が読んでもうんざりするような問題が多いです。
なぜそんなことをしているかというと,私立中学の入試問題と差別化するためです。私立中学の入試問題は,計算問題から始まり,一般的な古典算法(つるかめ算や和差算など)の初歩的文章題,そして図形や規則性や場合の数といった応用問題を並べるのが普通です。理科や社会では当然知識を問う内容が多くなります。国語でも漢字の書き取りや言葉の意味を問うものがありますが,これらは「知識詰め込み学習の弊害」で思考力を問うものではないという論法なのです。
しかし,そもそも子どもたちの学力思考力が落ちてきているのは「ゆとり教育」のせいです。思考力は知識無くして伸びることはありません。ものを考えるとき,私たちは言葉で考えるからです。語彙力が少なければ考える対象は少なくなり,思考内容は貧弱になります。たとえ詰め込みであろうとも,知識は必要なのです。もちろん詰め込み教育は良くないでしょうが,だからといって知識を増やす教育を悪と決めつけ,だらだらと何もしない「ゆとり教育」などしてきたから思考力が育たないのです。そのくせ,私立中学に対抗して思考力を問い記述力を見る形式のテストを公立中高一貫校入試で実施している文部科学省は,本当に現場を知らなすぎます。
教材のデジタル化もそうです。デジタル化に反対している多くの現場の意見よりも自分たちの利益(どことどのようにつながっているのかは知りませんが)なのでしょうか。教材デジタル化の先進国スウェーデンでは,その弊害が出てきていて紙教材への見直しが始まっているそうです。それについて,そもそもスウェーデンの紙教材はいろいろな商品の宣伝が入っていたりして劣悪なものだったから日本と比較できないという意見がありますが,劣悪な紙教材よりもさらにデジタル教材は良くないと証明されたのではないでしょうか?
教育はとても大切です。知識教育も大切です。たとえば,英単語を暗記せずに英語力を伸ばすことなどありえません。くどいですが,知識無くして思考力は育ちません。知識学習を軽視して思考力重視の入試問題を推奨するのは,すでに論理が崩壊しています。
ところで、先週のパズル問題の解答ですが、図のようになります。星形を作るところがポイントです。

今回も問題を出します。4つの数字を使って10を作るという問題です。
<例>(2,2,3,3)→3×3+2÷2=10, (5,6,7,8)→(7×8-6)÷5=10
<問題>(1,1,9,9)(1,2,8,8)これら4つの数字を使って10を作りましょう(^o^)

