紙の教材の問題点

 前回はデジタル教材について書きましたが、じつは紙の教材にも問題があるのです。それは、使われない教材があるということです。

 教科書以外の問題集・参考書・資料などがそれです。それらのほとんどは授業で使われることがなく、生徒の自主的な使用を期待しているようですが、実際に多くの子どもたちは授業で使われない教材には見向きもしません。ところが、まれに授業で使うことをイメージしているのか、毎日それらの教材を学校に持参することが義務づけられているケースがあります。私立中学に多いです。これらの教材はカラー刷りになっていることが多く、とても重いです。使うかどうかもわからない重い教材を毎日運ぶのはとても大変です。学校のロッカーに置くようにすればよいと思うのですが、それは禁止されていることが多いです。一体学校側は何を考えているのかわかりません。

 先生方は、自分のやりやすいように授業をします。当然のことで、そのほうが授業の質も上がり、学習効果も期待できるでしょう。しかし、そのように積極的前向きな先生方に限って、教科書を使いたがりません。ご自分の作成したプリントで授業を進めるのです。私が家庭教師をしているとき、そのようなプリントを何度も目にしました。どれも出来のよいプリントでしたが、問題点がいくつかあります。1つは、教科書を使わないので単元のていねいな説明が欠落しがちだということです。また、教科書順に授業が進まないので、予習がしづらいです。次に何をやるのかわからないからです。一番問題だと思うのは、使わない教科書を何故買わせるのかということです。もちろん、参考書や資料などもそうです。生徒たちは無駄なお金を使わされているのです。何故でしょう?教科書業者との何らかの関係でそうなっているのではないかと邪推したくなります。「これはいつ使うの?」と子どもに聞いても「使ったことがない。重いし、場所取るし、じゃま」という返事か返ってくることが多かったです。

 特に中高生のお子さんをお持ちのご家庭で、お子さんの教材を是非確認されてみてください。一昔前に比べて異常に教材が多いのに驚かれると思います。何が効果的に使われているのか、何が使われていないのか、登下校時の鞄の重さは大丈夫なのか、学校の先生方もまじめに考えてほしいです。

 私立高校の無償化が始まりますが、無駄と思える教材費も無償なのでしょうか。授業料はタダだと喜んで入ってはみたものの、あれこれお金がかかる場面が出てくるのではないでしょうか。貧乏人の子どもだった私が一番心配するのは「友達との違い」です。持っているものの違い、休みの日などの行動の違い、一緒に遊ぶときなど貧富の差に気がつくことがあるのです。これは少々傷つきます。まあ、これは今回のテーマとは関係がないのですが・・・

昨年の夏、買ってきた生け花のバラを挿し木しました。1か月後に芽生え、無事に冬を越して今日きれいに咲いています。